『丹波山村の「鉄砲ぶち」と山を歩く、ちょっと変わった登山ツアーへようこそ!』

年が明けて、ますます寒くなる今日この頃、皆さんは新しい年をどのようにお過ごしでしょうか?

さて、今回は丹波山村の農事組合法人「丹波山倶楽部」が主催したちょっと変わった登山ツアーをご紹介します!

「鉄砲ぶち」とは、丹波山の方言で猟銃で狩猟をする猟師さんのことを言います。今回のツアーでは、主催者側に3人の猟師が参加者のみなさんを案内しつつ、もしも獲物がいたら参加者のみなさんの目の前で射撃をして獲物をゲットするという中々無いツアーです。

朝、参加者の皆さんが古民家を改装した丹波山倶楽部の施設に集合して狩猟や登山、丹波山の自然について主催者の方から説明を聞きます。そのあと、集落から歩いてすぐ近くの山を登っていきます。

登山に慣れた参加者の方が、いつもとは自然の見方(獲物を探す意識)で山をのぼるためとても新鮮な体験だとおっしゃっていましたが、私も山を登る際には木々の色付きの変化や野花の美しさ、新鮮な空気、一歩一歩山を進む足取りなどを意識しているのですが、今回は私もハンターになった気分で山を登ると、何だかいつもの登山とは違った視点で自然を見ると見え方が全然違うことに驚きます!

山の折り返し地点で罠猟の説明と展示を受けます。狩猟というのは多彩な方法があるんですね。その後はお昼ごはんの時間です。事前に配られたお弁当を木漏れ日の中で食べるのはいいものです。

山から集落に戻った後は、そこから少し歩いたところに丹波山村のジビエ肉加工処理場があり、そちらを見学します。こちらの加工処理場では丹波山村の猟師さんたちが獲ったシカやイノシシなどを解体してお肉として販売したり、鹿肉を使ったカレーやコロッケ、しぐれ煮、鍋スープセットなどを加工生産しているそうです。

さて、工場見学を終えて最初の古民家へ戻った後は村で獲れた鹿を使った様々な食べ物が出てきました!寒い中山を歩いた後のあったか~いスープにほっとします。

その後はアンケートの記入を終えて、今回のツアーは終了です。参加者の方々は温泉の無料券をつかって村内の温泉「のめこい湯」へ行かれたり、古民家の中でたのしくおしゃべりをしたり自由に夕暮れ時の村を満喫されていました。私も都会にいたときは、こんなゆったりとした時間にあこがれを感じたものです。 最後に、今後の予定について主催者の方から聞いた話によると狩猟体験ツアーは実は1回だけの開催の予定が好評につき再度開催された経緯があったみたいです!なのでまた体験ツアーが開催される可能性がありますので、丹波山村のTwitter、Facebook、Instagramなどの情報配信をぜひチェックしておいて下さいね!