丹波山村の食育は、種まきから始まる!味噌作り

丹波山村では、2月の中頃になると自宅や地区で手前味噌を作っています。

丹波山村の小中学校では、子どもたちが地域の食文化を学ぶ食育活動一つとして味噌づくりを行っています。講師は地域おこし協力隊OGで、オオカミ印の里山ごはんの店主・坂本裕子さん。小中学校の子どもたちと一緒に取り組むみそづくりは、今年で5回目です。

全国でも珍しい、種まきから始める手作り味噌

丹波山村は、山間地のため昔から大豆栽培が盛んでした。味噌作りは、村に伝わる伝統的な食文化です。子どもたちは、種をまき、枝豆を収穫、脱穀し、味噌を仕込むまでの全工程を体験します。

五感で感じる、食の大切さ

触る、匂いを嗅ぐ、味わう。 子どもたちは、大豆の成長を五感で感じます。煮て柔らかくした大豆を袋に入れ、足や手を使ってつぶし、そこに麹や塩を入れて全体に馴染むように混ぜます。混ぜたものを塊りにして味噌樽に投げて空気を抜きながら詰めていました。大きな塊を作る子、小さなものを作って慎重に行う子、皆それぞれでした。
枝豆から大豆へ、そして味噌へと姿を変える様子を、間近で体験することで、食の面白さ・大切さを学びます。

自分で考え、行動する力

大人は、必要な時以外は手を出さずに見守ります。 子どもたちが自分で考え、行動する力を育むためです。 試行錯誤を繰り返しながら、課題を解決していく。 この経験は、子どもたちの成長にとって大きな糧となります。

地域に根ざした教育

丹波山村の小中学校では、味噌作りのほかにも、林業体験や原木舞茸の栽培、ささら獅子舞など、地域に根ざした教育が行われています。
そうした教育を通じて、子どもたちは地域の歴史や文化を学び、受け継いでいく役割を担います。都会ではなかなか味わえない、貴重な経験を積んでいると思います。

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