村まるごとミステリー!謎解き体験イベント「狼ノ村」テストプレイの様子

 これまでにない村をまるごと使った体験型のイベント マーダーミステリー「狼ノ村」のテストプレイが、1月14日と15日に2日間に渡って丹波山村で行われました。このテストプレイは、3月から始まる本番の試験版で、選ばれたインフルエンサーと村民の一部が参加しました。

マーダーミステリーとは?

参加者が犯人役や探偵役など物語の登場人物となり、シナリオに沿ってストーリーを進め、謎を解いていくゲーム。参加者が役になりきるための「指令書」にはLINEが使われ、ストーリーの展開に応じてヒントや指示が送られてきます。他の参加者とのコミュニケーションや推理を通して、非日常感と没入感が楽しめます。

室内でボードゲームの形式で行われるものもありますが、村全体をオープンセットのように使う今回のようなイベントは珍しいとのこと。狼伝承が残る丹波山村で、村の自然や文化、歴史に触れながら謎解きミステリーが楽しめる「狼ノ村」は、完全オリジナルのストーリーです。

15日正午、メディア5社が役場2F大会議室に集まり、記者会見が行われました。記者会見には、マーダーミステリーの制作を手掛けたイマーシブ・ラボから共同代表の水谷優斗さん、細川哲星さん(地域力創造アドバイザー)。丹波山村からは、木下喜人村長、地域創造課の矢嶋澄香さん、一般社団法人たばやま観光推進機構理事の岡田政美さんが参加しました。

イマーシブ・ラボ水谷さんによるイベントの趣旨と概要の説明がありました。木下村長は「没入型のイベントは、まだ、よく分からないわからないところがあるが、人気を集めていると聞いているので大きな期待をしている」と話していました。丹波山村は冬になるとキャンプ場や釣り場などの観光施設の多くが休業してしまうので、村を訪れる観光客は著しく減ります。この閑散期に丹波山村での新たな集客手段になることが期待されます。

実際のテストプレイの現場を取材

 役場での記者会見後、実際にテストプレイが行われているTABA Cafeに移動。すでに参加者の方々がいらしていてストーリーが進行していました。参加者と役者さんが入り混じり、独特の雰囲気。舞台を客席から観るのではなく、自分が舞台に上がって芝居を観ているようでした。それが自分の見知った場所で行われているというのも面白かったです。

 後日、参加した村民の一人に話を伺ったところ「実に面白かったですよ。意外と最後まで犯人が分からなかったり、想定外のハプニングが後のアリバイに使われたりと、思っていた以上に楽しめました。」とのことでした。

 本番のイベントは3月、4月、5月に計6回行われますが、日帰り、宿泊プランとも完売!マーダーミステリーの人気の高さが伺えます。参加予定の皆さんには、丹波山村を舞台に思う存分ミステリーを堪能してほしいと思います。


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イマーシブ・ラボ