畑の葛のツルで作るリース作り体験
2024.12.02Mon

11月19日(火)やまなし水源池ブランド推進協議会で行っている森林や地域資源の活用の一環と
して、役場裏の畑にある葛のツルを使ったリース作り体験会が開かれました。

午前中は畑に入り、葛のツルを回収しました。この畑は一見すると耕作放棄地ですが、地球環境回復型農法(リジェネラティブ農法)を取り入れ、ハーブやお茶を出来る限り自然な状態で栽培育成し、自然環境を維持することを目的に管理されています。
昨今、地球規模での気候変動や生物多様性喪失が危惧されています。単一の植物(作物)を畑に植えるのではなく、様々な植物を同じ畑で育てることで、ハーブなどの植物が持つ力を活用し、地球環境の回復を図る取り組みです。村にとってはやっかいな耕作放棄地も視点を変えてみると、そんな活用方法があるかと驚きました。
今夏の猛暑により手入れが思うように行えず、予想以上に繁茂した葛のツルにより栽培していた植物に影響を及ぼすようになりました。そこで、畑の手入れを兼ねて回収したツルを使ったリース作りのワークショップを行うことになりました。村内だけでなく山梨県内や都内からも参加者が集まりました。


午後は役場2階に移り、午前中に回収した葛のツルを使って実際にリース作り。講師の先生からは簡単なレクチャーがあり、あとは各自の感性と工夫で自由に制作。作業が始まると皆さん黙々とツルを編み、ヒノキの葉や飾りの松ぼっくりやどんぐり、リボンやオーナメントを付けていました。



ヒノキの香りが役場の2階を包み心落ち着いた雰囲気でした。葛のツルはまだ乾燥しきっていないので、可能な限りきつく編み込み、そこに飾りを差し込んだり引っ掛けて仕上げていきます。大きなものを作る人、小さなものを作る人、形も大きさも様々でした。

今回のイベントは、自然環境の保全と地域活性化を両立させる取り組みの一環として、大きな意味を持つものでした。次回のイベントでは、さらに多くの方に参加して頂き、丹波山村の魅力を体験し、地球環境回復への取り組みについて知って欲しいと感じました。