丹波山村の「お松曳（おまつひき）」

2022.01.10Mon

毎年１月７日は、丹波山村のお正月の恒例行事「雄松曳（おまつひき）」が行われます。残念ながら今年も昨年に引き続き新型コロナウイルスの流行により、中止となってしまいました。

■「雄松曳（おまつひき）」とはどんな行事？
毎年１月７日に丹波山村で催される、門松をはらう松送りの祭事です。
熊野神社前の国道にて、事前に準備していた松や竹と、各家庭で飾っていた松や竹の正月飾りを「修羅（※）」と呼ばれるＹ字形の大木の木ゾリの上に積み上げていきます。
こうして午前中をかけて山車が出来上がると、午後からは修羅に付けられた２本の綱を、はっぴ姿の村人たちが「ヨーイ・ヨーイ」と、威勢よく木遣りの音頭でかけ声を合わせながら道祖神まで引いていきます。
途中、街道や御松様からはミカンやおかしが投げ込まれます。
またお神酒がふるまわれ、お祭りは大いに盛り上がります。 こうして村中がひとつになり熱気に包まれ、丹波山村のお正月が終わります。

※ 修羅・・・古墳時代から使われていた運搬具の一種で、ふたまたの大木で作ったＹ字体の木ぞりです。それが、まだ生きた道具として使われているのは日本中で、ここ丹波山だけです！それが奇祭と呼ばれる所以です。

今年も残念ながらお松曳は中止になってしまいましたが、
保存会の方々が村内の小中学生を主な対象として「お松曳体験会」を実施してくださいました！
山車の大きさも通常より小さかったので例年の迫力はなかったとは思いますが、それでも大きな山車をひくことが出来て子供たちは楽しんでいた様子でした。

来年こそはコロナが収束し、村内外の多くの人で賑わい熱気あふれるお松引きが開催されることを期待しましょう！