新ジャガの季節がきました!

春にうえたジャガイモが育ち、収穫の時期を迎えました。イモは濡れるといたむので、晴れた日に収穫します。雨続きでなかなか収穫できませんでしたが、ようやく晴れ間ができてきました。

掘ったジャガイモは、広げて乾かしてから保管します

かつては日本有数のジャガイモの産地

ジャガイモといえば、北海道が有名ですよね。でも、実は丹波山周辺は、かつて日本でトップクラスの産地だったんです。
日本でのジャガイモの栽培は、18世紀ごろに南蛮貿易によって伝えられましたが、丹波山を含む都留郡(当時は甲斐国の辺り)では他の地域に先駆けて栽培を始めました。そして明治時代には日本最高レベルの収穫地になるほど盛んに生産されていたのです。

一つの種芋からこれだけ収穫できました!
小さいものは「たまじ」と呼ばれ、素揚げにするとおいしいのです(^^)

ジャガイモに最適な丹波山の地形

山に囲まれた丹波山は、傾斜地の畑がたくさんあります。そして石や砂の多く含むため水はけがよく、日当たりも良好で、おいしいジャガイモがたくさん育つんです。

山の斜面に畑が広がります

手作業で丁寧に育てる

斜面の畑には耕作機械が入れられません。平地にもジャガイモ畑はありますが、どれも小規模です。
北海道のように土地が広いと機械で次々に収穫できますが、丹波山では植え付けから草取り、収穫までをすべて手作業で行います。
また、多摩川源流を守るためにも農薬は一切使わないというこだわりを持って行われています。

夏休みに入り、子どもたちもジャガイモ掘りのお手伝い♪

味が濃くておいしい☆ シェフが指名買い!

村では固有種の落合いもなどのほか、おなじみの男爵いも、メークイーン、トウヤなどの品種を育てています。どの品種も「濃くて美味しい」と評判で、都内の一流レストランのシェフが指名買いしてくださっています。
村内の食堂でジャガイモ料理をご提供しているほか、道の駅の直売所でも販売しています。ぜひ味わってみてくださいね!

奥の丸いのが男爵、手前の細長いのがメークイーン