雄松曳(おまつひき)

毎年1月7日は、丹波山村のお正月の恒例行事「雄松曳(おまつひき)」が行われます。
今年は新型コロナウイルスの流行により、中止となってしまいました。
筆者自身も丹波山村に住んでから初めてのお正月でこの「雄松曳」を楽しみにしていたのでとても残念です。

■「雄松曳(おまつひき)」とはどんな行事?

毎年1月7日に催される、門松をはらう松送りの祭事です。

七草粥をお松様にお供えし一家で食べてから、熊野神社前の集積場まで松や正月飾りを運び、修羅(※)と呼ばれるY字形の大木の木ゾリの上に積み上げ、正面にはその年の十二支を飾ります。

こうして午前中をかけて山車が出来上がると、午後からは修羅に付けられた2本の綱を、はっぴ姿の村人たちが「ヨーイ・ヨーイ」と、威勢よく木遣りの音頭でかけ声を合わせながら道祖神まで引いていきます。

途中、街道や御松様からはミカンが投げ込まれます。このミカンを食べると一年間病気をしないといわれています。またお神酒がふるまわれ、お祭りは大いに盛り上がります。

そして14日、道祖神に積まれたお松様は、1年の無病息災を祈って焼かれ丹波のお正月が終わります。

※ 修羅・・・古墳時代から使われていた運搬具の一種で、ふたまたの大木で作ったY字体の木ぞりです。それが、まだ生きた道具として使われているのは日本中で、ここ丹波山だけです。それが奇祭と呼ばれる所以です。

1月15日の小正月には家の入口左右に男女一対の「門ん道神」を魔除けのため立てるのが習わしとなっています。。

今年は丑が飾られるはずでした。。
子供も大人もみんな楽しそうです

写真は昨年のものです。
来年はこの伝統的なお祭りがまた開催できることを心からお祈りします。
その際は是非たくさんの方に参加してもらえたら嬉しいです 。