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御松曳(おまつひき) 正月
2020.05.20
奇祭“御松曳”とは、「修羅」とよばれる木ゾリの上に、正月に飾られた松や竹を積んで作られたお松様を引き、1年の無病息災を祈る行事です。
「修羅」は古墳時代から使われていた運搬具の一種で、ふたまたの大木で作ったY字体の木ぞり。それが、まだ生きた道具として使われているのは日本中で、ここ丹波山だけです。100個以上の門松を載せ、重さ2トンにもなった車輪もない木のそりが、老若男女に豪快に引っ張られていく姿は圧巻!
毎年1月7日、七草粥をお松様にお供えし一家で食べてから、熊野神社前の集積場まで松や正月飾りを運びます。それを修羅の上に積み上げ、正面にはその年の十二支を飾ります。こうして午前中をかけて山車が出来上がると、午後からは村人と観光客が力を合わせ、修羅に付けられた2本の綱を「ヨーイ・ヨーイ」と、威勢よく木遣りの音頭でかけ声を合わせながら道祖神まで引いていきます。
家の入口左右には、男女一対の「かどん道神」を魔除けのため立てるのが習わしとなっています。
街道からはミカンやお菓子が投げ込まれ、これを食べると1年間病気をしないといわれています。樽酒のふるまいや、丹波山村の名物料理の屋台なども楽しめます。
14日、道祖神に積まれたお松様は、1年の無病息災を祈って焼かれ丹波のお正月が終わります。
丹波山村観光案内所
tel:0428-88-0411