冬の丹波山 雪とお松焼き
2025.02.10Mon

2月2日 節分に雪が降りました。今年に入ってから初の降雪。多少積もりましたが、重たく湿った雪だったので、午後にはほとんど解けてしまいました。この日は雪予報だったので道の駅たばやまも、温泉もお休み。人も車もあまり見られませんでしたが、薄っすらと雪化粧された村は美しいものでした。
1月11日に行われたお松曳以降、まとまった雨も雪もなく空気はカラカラに乾燥していました。道祖神の向かいに鎮座するお松様に飾られた白蛇がいまかいまかと国道を行き交う車やバイクを見つめていました。昔は天候や乾燥具合に関わらず1月14日にお松焼きが行われていましたが、昨今の事情を鑑み、安全第一ということで雨や雪の降った後に行われています。
降雪の翌日2月3日の朝、村内放送があり、夕方からお松焼きが行われることが知らされました。都会に住んでいると「村内放送」とは?と思うかもしれませんが、意外と唐突に大事なお報せをします。移住して間もない人は戸惑われる方も多いかと思います。ただ、そういったものだと受け入れるしかありません。誰しもスケジュールがあるので仕方ありませんが、雪や雨がふった後にはお松焼きが行われる可能性が大です。
お松焼きは地区の氏子が行います。消防団も出動し、近くに消防車や消火栓に繋いだ消火ホースも用意しています。今年は火の回りが良く、炎の勢いはすぐに落ち着きました。それを待って村民が火に近づき、お松様の煙を浴びて無病息災を願いながら芋や団子を焼いて楽しむのでした。
観光ではない村の営み。お松焼きはそういった暮らしの中で行われる丹波山のイベントの一つです。