2月の大雪 雪景色の丹波山

2月5日(月) 丹波山村に雪が降りました。1月下旬にも降りましたが、数日に渡って残るような降雪はこの日が初めてでした。今季は暖冬で丹波山も比較的暖かな冬を過ごしていました。

前日の4日の夜に雪が降り始めると、静かな村はより一層深い静寂に包まれました。朝にカーテンを開けると自宅の畑も近隣の家々も、丹波を見下ろす高尾天平も余すこと無く白く覆われていました。

その日も雪は降り続け6日の火曜日には道路の雪は30cmくらいに積もっていました。甲州市塩山に続く国道411号線は通行止めになり、奥多摩や小菅方面も通行止めになるのも時間の問題かな?と思いながら自宅で過ごしていると息子が学校から帰ってきて雪遊びをしようと言ってきました。私の覚えている大雪は10年前。息子は生まれたばかりだったので、彼にとっては初めての近所での雪遊びだったわけです。

翌朝から除雪をしました。自宅、向かいの道、駐車場と近所の人たちと協力して行いました。学校は休校になり息子も一緒に雪かきをしました。村の建設業やインフラ整備をする人たちが重機で除雪をし始め、にわかに村全体が静かな活気に満ちた雰囲気がありました。あちこちでアスファルトの上の雪を削る音が響き、SNSには、あそこを雪かきした、次はあそこと次々と村民の戦果報告のような情報が挙がってきました。

閉鎖された鴨沢ゲート

除雪は驚くほど急ピッチで進んでいましたが、丹波山村役場のある宿地区から東京の境にある鴨沢地区までが雪による倒木で通行止めになりました。倒木、落石、山々に囲まれた丹波山村ではよくあることです。

都会にいれば雪やそれに伴う障害は自然となくなる。そう当たり前に思っていたことが全然違うことに気付かされました。誰かが時間と労力を費やしてそれを取り除いてくれているということ。自然と感謝の気持ちが湧いてきました。

近年、丹波山村でもこれほどの雪が積もることは珍しいそうです。昔はもっと降った、地元の人たちは言います。過去の天気を調べる気にはなれず、そうなんだろうな、と思う程度です。

2月はたまに雪が降ります。冬だから当たり前。そんな当たり前がある場所です。大雪が降ることは稀ですが、雪かき用のスコップは一本は用意しておくべきアイテムの一つです。

日向の雪はすぐに溶け、日陰の雪は残ります。