令和5年 ささら獅子舞 祗園祭の様子

新らしい村役場付近で踊る獅子舞とささら
蒸し暑い曇り空の下、ささら獅子舞が始まりました

 丹波山村の伝統文化であり、夏の到来を告げる「ささら獅子舞」が、2023年7月15日、16日の2日間、村内各所の神社等で行われました。
 
 ささら獅子舞は、300年以上続く伝統のお祭り。屋台や出店などはなく、お囃子の中、粛々と舞踊る姿は、かつて日本のあちこちの山村で見られたであろう素朴な夏祭りの風情を今に伝えます。

ささら獅子舞とは

   白刃と獅子のダイナミックな舞

 7月中旬の週末に行われる祇園祭で奉納される舞で、江戸時代から伝わる奥多摩地方独特のものです。獅子3頭と4人の花笠、2人の白刃が1組となり、笛、太鼓のお囃子の音に激しく舞う民俗色豊な舞いです。

 初日は、獅子舞を伝授されたという守岡家(飛龍権現社)から始まり、川上神社、大六天神社、子の神社、熊野神社の順に回り舞が奉納され、翌日は夕方から飛龍権現社と熊野神社では「しまい獅子」と呼ばれる舞が奉納されました。行燈に照らされる中、舞い踊る姿が幻想的でした。

 300年以上続く伝統行事を守ろうと保存会のメンバーが練習を重ねてきました。長く村に住む人、移住して来た人、地域おこし協力隊が一緒になって夜の小学校体育館で稽古に励みました。

雅な衣装でささらを演じる花笠

 山梨県の文化財にも指定され、やがて来る秋の豊穣を願う、丹波山の夏の風物詩になっています。来年は是非、丹波山村にお越し頂き勇壮なささら獅子舞をご覧ください。