令和6年 お松曳の様子

今年の干支「龍」が飾られたお松様

毎年1月7日に行われる丹波山村のお祭り「お松曳」。今年は三連休の中日に当たり例年よりも多くの人出がありました。お松曳とは、300年以上続く丹波山村の門松を払う松送りの祭事で、家々から集めた門松を「修羅」と呼ばれる木そりに載せ、国道411号線(青梅街道)の通る宿(しゅく)地区を綱で引っ張って地区の終わりにある道祖神までお松様を運びます。

お松様は午前中に作られます

お松様は7日の午前中から丹波山村文化財保存会の方々やその助っ人の皆さんで組み上げられます。実際にお松様が引かれるのは午後1時頃。かつては、宿地区以外でもお松曳は行われていました。午前中に他の地区、午後に宿で行っていましたが、人口減少に伴い現在は宿のみで開催されています。

午後1時いよいよ出発

文化財保存会の挨拶の後、お囃子と木遣(きやり)唄が流れ、お松様から延びた30mを越える2本の綱を両側の参加者が持って近づいたり、離れたりを繰り返しながら「よーい、よーい」の合いの手を入れ、木遣り唄の10ある唄を歌い終えた時が綱を引っ張るタイミング。「よいしょ!よいしょ!」の掛け声と共に重さ2トンを越えるお松様を皆でひっぱります。

50mほど進むと止まり、その都度お酒が振る舞われます。首から下げられる枡が販売されているのでそちらがあると便利です。また、民家や役場の2階からお餅やみかん、お菓子が投げられます。縁起物でこれを食べると一年無病息災で居られると言われています。ただし、顔に当たると痛いのでキャッチする際はお気をつけください。

村民だけでなく、観光客も参加出来ます。どなたでも気軽に参加出来るのがお松曳の魅力のです。街道を行く人々を見守ってきた丹波山の大らかな雰囲気がお祭にも現れています。初めて来る人でも楽しめる丹波山村のお松曳に是非お越しください。